日本の夏に新しいカタチのバスケがやってくる

日本のバスケットボール界では例年10月から翌年5月までトップリーグNBLやプロリーグbjリーグがリーグ戦および優勝決定戦を行う。これらリーグは6月から9月まではオフシーズンとなり、バスケの話題は、NBAファイナル、大学生のトーナメントや新人戦、高校生のインターハイへと移っていくことが多い。

しかし2014年はここに新しいカタチのバスケ3×3(スリーバイスリー)が話題を送り込んでくれそうだ。FIBA(国際バスケットボール連盟)が近年、普及に力を入れてきているこの3人制バスケットボールは今までストリートコートなどで親しまれた3on3に世界共通のルールを設けて正式な競技種目として発展させたスポーツである。ハーフコートで行われ、試合時間は1試合10分。ショットクロックは5人制の半分となるたった12秒であり、攻撃と守備がスピーディーに入れ替わる。また得点は1点または2点(5人制でいう3点シュートラインから放たれたシュート)であり、試合終盤になるとわずかな点数差でも追い上げるチームにとっては重くのしかかってくる展開が特徴である。

来る7月12日(土)には3×3のトップリーグである3×3 PREMIER.EXEが開幕する。この開幕戦を含めて全国主要都市で6大会が9月まで行われ、7チームが参戦する。参戦チーム、選手の中には、SOMECITYなどのストリートボールを主戦場とする選手だけでなく、NBL所属の千葉ジェッツや、NBDL所属の東京エクセレンスの選手である石田剛規、2013-2014シーズンにbjリーグで活躍した蒲谷正之や菅原洋介なども含まれている。また社会人クラブや大学生のプレーヤーもおり、日本のさまざまな舞台でプレーをする選手をぎゅっと集めたリーグになっている。

このPREMIER.EXEに向けて5月31日にはドラフト会議が開催された。ドラフト会議前にはスキルチェックやピックアップゲームが行われ、選手指名では6度も指名重複が起こるなど、参戦する42人を決める非常に濃い1日となった。

開幕まであと1ヶ月と少し。新しいカタチのバスケが日本の熱い夏をもっと熱くしてくれそうだ。