新シーズンが待ち遠しい、3×3日本代表をプレイバック
新型コロナウイルス感染拡大により、スポーツ界にも多くの影響が広がり続けている。既報の通り、東京オリンピックは1年程度の延期が決定。檜舞台を目指していた選手たちにとっては、複雑な想いを抱かざるを得ないだろうが、一方で準備期間が伸びたというとらえ方もできるだろう。
こと3×3においてもオリンピック予選など各カテゴリーの大会が延期になっているが、一連の事態が収束した先には、 強化に充てられる時間と場が生まれたと言えるのではないだろうか。これまで取り組んできた国内合宿の成果を試すべく国際大会へ出場する計画を立てることもできる。結果を出せば、ポイント獲得にも直結する格好の機会だ。
もちろん今後の見通しはまだ立っていない。今はまず、一人ひとりが感染予防に努めることが最優先である。ただ一方で、 来る3×3の新シーズン、そして代表活動の再開が待ち遠しい、そんな気持ちが大きくなる時期でもある。今回、歴代の3×3日本代表の名勝負をピックアップした。歓喜のゲームもあれば、敗れはしたがこの負けがきっと将来に繋がると感じられたゲームもある。再び日の丸を背負った選手たちの勇姿を見るその日に備えて、ここで今までの歩みの一旦を紐解いてみた。
ついにメダルを獲得、2018年の男子代表
2018年5月の『FIBA 3×3 Asia Cup』で男子代表は3位決定戦を制して、初めてメダル獲得した。準決勝でオーストラリアに僅差で敗れながらも、気持ちをしっかりと切り替えて、ニュージーランドとの大接戦を勝ち切った。ラストショットを託された選手へ、「決めろーーーーーーー!!!」と誰もが叫んだハズ。
あと一歩だった豪州戦 2019年の女子代表
2019年に女子代表はオーストラリアと対戦して4戦全敗。そのはじまりが『FIBA 3×3 World Cup』だった。結果的にはこの試合が最も僅差であり、非常に悔しさが残るもの。終盤の時間帯におけるゲームコントロールなど、多くの教訓を示した。それでもこれ以降に、Women’s Seriesの転戦や東京大会の誘致、U23 W杯での飛躍を思えば、この敗戦はある意味でスタートであったとも言えるでしょう。
世界と真っ向勝負ができる可能性 2019年の男子代表
『FIBA 3×3 World Cup 2019』でラトビアは準優勝。そのチームに大会の初戦だったとは言え、男子代表は終盤まで粘りに粘った。もちろん、勝ちを拾えればそれに越したことはなかったけど、入念な準備、4人がどう戦うか意思統一すること、ゲームプランをブレずに遂行することで、世界の強豪と勝負できるんだと、大きな期待が持てたことを今でも思い出します。同大会で3位のポーランドに予選で金星を挙げた以上のベストバウト。
史上初の世界一 2019年のU23女子日本代表
日本のバスケットボール史に刻まれたワールドチャンピオンの称号。もちろん全カテゴリーで史上の快挙だ。予選でイタリアに21-20の逆転勝ちを収めるなど4戦無敗で決勝トーナメント進出すると、準々決勝でオランダ、準決勝でベラルーシに圧勝。決勝では前年度に破れたロシアにリベンジを果たした。さらに山本麻衣(#23)がシュートアウトコンテスト優勝、大会MVPに選出。Japanが席捲した大会であったことを強く印象付けてくれた。