「DIME.EXEはしーんぱーいないさー!」

 先日8月31日に3 人制バスケットボール3×3の国内最高峰リーグPREMIER.EXEが横浜・赤レンガの特設コートで開催された。全6大会中、この横浜大会が4大会目となり、年間総合王者に向けて、負けられない試合である。コートサイドに多くの観衆を集めて行われた今大会、優勝を手にしたのは、現役プロバスケットボール選手と2人のお笑い芸人が共同でオーナーを務めるDIME.EXE。所属選手もbjリーグ横浜ビー・コルセアーズの蒲谷正之、元JBLパナソニックの西塔佳郎、U-24日本代表経験のある岩下達郎など実績十分のメンバーをそろえる。過去3大会は接戦を落として、総合6位と結果を残せていなかったが、試行錯誤を重ねて、ついに頂点に上りつめた。会場に駆けつけた共同オーナーの大西功二(大西ライオン)氏も優勝セレモニーで持ちネタを絡めて、その嬉しさを表現した。

●♯3 蒲谷 正之

―優勝という結果で終わることができて、大会を振り返ってみてどうでしたか。

「力のあるメンバーがそろっていて、あとは戦いようだと話していたが、なかなか結果を残すことができなかった。即席のチームで練習も限られている中で良い結果につながらず、すごく悔しい思いをしていた。今回、地元の試合で優勝ができて非常によかったと思う。ファンの方々も見にきてくれて、とてもありがたかった」。

―GREEDYDOG.EXEとの決勝戦の勝因はどのように感じているか。

 「(DIME.EXEは)サイズも大きく、ディフェンスもいいチームなので、あとはアウトサイドをどう打っていこうかと考えていた。(試合中も)ピックアンドロールをしたら、相手のビックマンがスイッチして、自分についてきてくれたので、気持ちよくアウトサイドからシュートを打つことができた。自分のリズムでシュートも入り、インサイドとアウトサイドでバランスよく攻めることができたと思う」。

―ここまで3人制の3×3でプレーしてきて、5人制との違いをどこで感じているか。

「ボールです。3×3の公式球は6号であり、今まで人生の大半を7号球でプレーしているので、その違いは大きいです。(はじめは慣れないので)シュートも突拍子のないようなところに飛んでいき、恥ずかしいこともありますが、練習で何本か打てば(自分の感覚に)しっかりと合ってくるので、そこはアジャストしていけたらと思います。3×3もバスケはバスケなので、垣根を越えて見に来てくれる人がたくさんいることはとても嬉しいです」。

―リーグ統一問題などあるが、いろいろな場所でいろいろなファンとふれあうことをどのように感じているか。 

「NBL、bjリーグ、3×3といろいろとリーグがあるが、プレーしている選手、関係者の方の思っていることは、みんな一緒だと思う。メジャーではないバスケを、みんなで人気を出したいと思って、気持ち一心で動いていると思う。いろいろと問題はあるが、本当にバスケの知名度を上げて、みんなでバスケを楽しんでもらいたいと思う」。

●共同オーナー 大西 功二氏

―優勝の喜びをお聞かせください。

「ようやく優勝できました。本当に長かった。ありがとうございます。皆さん、あまりお気づきではないかもしれませんが、うちは今まで不戦勝やワイルドカード枠のチームには勝てていましたが、レギュラーチームには勝てていなかった。本当に優勝できて良かったです」。

―負けが混んでいた時期、チームとしてどのようなコミュニケーションがありましたか。

「みんなで相手チームの分析を徹底的にやっていました。またこれまでなかなかメンバーを固められなかったことも苦しかったです。そんな中、今日はみんないい感じでいいプレーができていたと思います」。

―今後、上昇気流に乗っていけそうか。

「これから乗っていけそうです。根木選手も怪我から復帰して、今日はキュンキュンのプレーをしていました。次の名張は体育館での開催なので、西塔さんなど外のシュートが入りそうなので、勝ちにいけるチャンスはあると思います」。

―今後、チームにどのような戦い方を期待しますか。

「蒲谷さんの所属チームとのスケジュールが気になります。名張、六本木と同じメンバーで最後まで戦っていきたいです。またチームで怪我をすることなく頑張りたいですね」。

 DIEM.EXEは9月6日に行われたRound.5 NABARIにおいても、横浜大会と同じメンバーで臨んで、見事優勝を果たした。初戦でGC OSAKA.EXE、準決勝でCHIBA JETS.EXE、そして決勝戦ではZETHREE.EXEを破っての大会2連覇である。これで首位に立ち、六本木ヒルズアリーナでの最終戦に迎えるDIME.EXE。この流れを絶やさずに、年間総合優勝を手にすることができるのか注目したい。