プロサーキットへの挑戦 2020シーズン
■プロローグ
2020年初頭から世界規模で広がった新型コロナウイルス感染症によって、3x3世界最高峰の舞台・FIBA 3×3 World Tour MastersやChallengerといったプロサーキットは開催を延期。今年8月末からハンガリーでシーズンがはじまったものの、いまだに続くコロナ禍の影響もあって日本勢はスタートが切れていなかった。今季はもうどこのチームも世界へ挑戦できない…… そう思われても不思議ではなかったが、ツアーファイナルを前に、最後にMastersへ挑戦の機会が巡ってきた(写真は昨季の模様)。
■大会概要
●名称:FIBA 3×3 World Tour Doha Masters
●日程:2020/11/20(金)~21(土)
●出場チーム1:Kamakura NatureMade(旧Team Tsukuba)
【チーム紹介】2020年2月の日本選手権優勝により出場権を獲得。選手兼GMの清水隆亮(#3)と、198㎝のシューター梅林聡貴(#5)、大会MVPで攻守のキーマン・大友隆太郎(#4)は、その優勝メンバーだ。清水と梅林は9月から国内大会を勢力的に転戦して、梅林は持ち味のシュート力に磨きがかかる。大友はB1・滋賀レイクスターズで練習生として活動していたため、久しぶりの3×3にはなるが、5on5で鍛えた力をチームへ還元したい。
そして4人目は今季の主力メンバー・菊池亨が出場できないことに代わって、BEEFMANより野呂竜比人(#2)が合流。清水と大友とは昨季、Tsukubaの一員としてFIBA 3×3 challengerに出場した間柄だ。先のF1 Tournamentでは「もう一度あの舞台に戻りたい」とプロサーキット挑戦を目標に語ってきた。思わぬカタチで巡ってきたチャンス。久しぶりに世界で活躍する姿を期待したい。
●出場チーム2:Yoyogi Crayon.EXE
【チーム紹介】国際バスケットボール連盟(FIBA)からの招待枠として3×3.EXE PREMIERに所属するTOKYO CRAYON.EXEが出場する(大会登録名はYoyogi Crayon.EXE)。パワフルなドライブとリーダーシップを発揮するRyan Tana(#3)と、精度の高い2ポイントシュートが持ち味のSpencer Jennings(#2)がチームの軸だ。Ryan Tanaにとっては、キャリア2度目のMasters出場となる。
そして3人目はMark St. Fort(#5)が合流。今季はB1のシーホース三河、新潟アルビレックスBBを渡り歩いた。203㎝で内外角をこなす能力の高い選手が、初の3×3世界戦でどんなパフォーマンスを見せるのか。ちなみに7月のDIME CUPではRyanとSpencerとぶっつけ本番で試合をして優勝、MVPを獲得している。また4人目にセットされたArnold Louis(#4)とは初の公式戦。チームでどんなケミストリーが生まれるのか、注目したい。
■出場選手リスト
名前 | 出場チーム | 身長(cm) | 体重(kg) | PREMIER所属 | Doha | 日本代表歴 |
---|---|---|---|---|---|---|
清水隆亮 | Kamakura NatureMade | 190 | 90 | NATURE MADE.EXE | 〇 | |
大友隆太郎 | Kamakura NatureMade | 191 | 94 | NATURE MADE.EXE | 〇 | |
梅林聡貴 | Kamakura NatureMade | 198 | 98 | NATURE MADE.EXE | 〇 | |
野呂竜比人 | Kamakura NatureMade | 188 | 91 | BEEFMAN.EXE | 〇 | |
Ryan Tana | Yoyogi Crayon.EXE | 185 | 90 | TOKYO CRAYON.EXE | 〇 | |
Spencer Jennings | Yoyogi Crayon.EXE | 184 | 75 | TOKYO CRAYON.EXE | 〇 | |
Mark St. Fort | Yoyogi Crayon.EXE | 203 | 97 | ― | 〇 | |
Arnold Louis | Yoyogi Crayon.EXE | 201 | 95 | ― | 〇 |