高校バスケのユニフォームサプライヤーの変遷2016年版

■NIKEがBリーグオールスターをサポート

バスケブランドのガリバーである“NIKE”。今月15日に行われた「Bリーグオールスターゲーム」ではユニフォームサプライヤーとして、バスケの祭典を盛り上げた。B1チームへの供給はまだないが、昨夏の「熊本支援復興Bリーグチャリティーマッチ」に続いて注目の集まるゲームに対してのブランドの露出を図っていることは、NIKEも日本のトップリーグが気になっていることの証だろう。

■高校年代は?

では高校年代に目を向けるとどうだろうか。今回、JBAの大会公式サイトおよび、高校バスケPRESSを参照のうえ、ブランド別にユニフォームがどのぐらい採用されていたのか集計した。なお掲載写真を見ての判断のため、一部判別がつかなかった高校や識別が誤っている場合もあるので、ご容赦いただきたい。結果は次の通り。

ブランド別のトップはON THE COURT(OTC)。男女合計で18チームが採用した。2位にはASICSが17チーム、3位はIN THE PAINT(ITP)が15チーム(別ラインのBENTCH WARMERを含む)、4位はMIZUNOが13チームと国内ブランドが上位を独占。4社計で63チーム、構成比65%と過半数以上を占めた。

一方、外資系ブランドは代表格であるNIKEと、UNDER ARMOR(UA)がそれぞれ4チームで採用されていた。数字だけみると少ないが、前者は市立船橋(男子)、福岡大学附属大濠(男子)、東京成徳大学(女子)、桜花学園(女子)が着用。福岡大学附属大濠はエア・ジョーダンのロゴであるJumpmanが胸に輝く。後者は正智深谷(男子)、高知中央(男子)、延岡学園(男子)、興南(男子)が身に着けており、実力校などが名をつらねている。

■男女でブランドに違いあり

男女別では採用ブランドに違いが見られた。男子はITPが11チーム、MIZUNOが9チームが多く選ばれてる。ChampionとTEAM FIVE(TF)は着用チームがなかった。特にChampionは自ら全国規模の主催大会を開いてブランドの認知拡大や高校生の普及・育成に注力しているだけに意外な結果だ。それに対して女子はOTCが12チーム、ASCISが11チームと大きくシェアを取る。男子で目にしなかったChampionが5チーム、TFが2チームに選ばれている。なおUAの採用チームはなかった。

2015年と2016年で採用ブランド数の増減はあったのだろうか。男子では昨年、同じ集計をしているため比較をしてみた。大きな増減として認識できそうなのが、BULL FIGHT(BF)とITPだ。前者は3チーム減(7→4)となっているが、男子優勝の福岡第一をサポートしており、ブランドとしては嬉しい限りだ。後者は3チーム増(8→11)。ヤング商事が取り扱っており、2016年はITPとは別ラインのBENTCH WARMERを加えて、シェアを伸ばした。Bリーグの富山グラウジーズでもオフコートウェアで選手が身につけてもいた。

■バスケの注目度アップで、インターハイで変化はあるか。

Bリーグは2015年10月に41.2%だった認知度が2016年10年の時点で64.8%に達し、23.6%上昇していると発表。bjリーグやNBL時代に比べて、メディア各社がニュース配信する頻度も格段に増え、選手露出も増えるなど、昨秋の開幕以降、「バスケ」への注目が集まっている。このような背景の中、バスケブランド各社は2017年度、より一層力を入れてくることだろう。UAは2016年から延岡学園高校や開志国際高校、筑波大学といったスポーツ有力校のパートナーシップを次々と結んでいる。また高校年代の全国大会ではまだ目にしないが、SPALDINGやAKTRといったBリーグのユニフォームサプライヤーの動向も気になるところだ。まず今夏のインターハイで選手たちの胸元にどんなロゴが光っているのか、注目したい。

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