2年目のPREMIER.EXE開幕戦を終えて―後編―

 いよいよ明日に開催が迫った3×3 PREMIER.EXE 2015 Round.2 HOKKAIDO。北海道の空の玄関口である新千歳空港に程近い、千歳アウトレットモール・レラ レラドーム特設会場に、選手が集結する。前回大会では全試合ノックアウトゲームとなるダイナミックな展開が多かった。各チームは初戦で浮彫となった課題を、3週間の調整期間で修正をして、ゲームに臨む。GREEDYDOG.EXEの連続優勝か、それとも新しいチームがそれを阻むのか。興味の尽きない2戦目はもうすぐそこだ。

 今回は、Round.1を振り返る意味を込めて、準優勝チーム・BREX.EXE#24長谷川聖選手、優勝チーム・GREEDYDOG.EXE#91落合知也選手、大会MVP#13菅原洋介選手の試合後インタビューをお届けしたい。

■BREX.EXE ♯24 長谷川聖選手

――初戦、準優勝という結果になりました。ずばり手応えはいかがだったでしょうか。
「優勝できると思っていました。とても悔しいです」

――DMIE.EXE戦では長谷川選手(のシュート)が当たっている時間帯もありました。あのときのプレーはどのような気持ちだったのでしょうか。
「DIMEはMatthew選手が大きいので、そこのミスマッチを突いて攻めようと、みんなで話した結果が、勝てたことにつながったと思います。高さのミスマッチではなく、(スピードのミスマッチを突いて)外へ釣り出しました。あそこはたまたま僕が空いたので、打っただけで、あれが違う選手だったら違う選手がノーマークで打てたと思います」

――BREX.EXEとして初めての参戦だったと思います。ボールなど3×3への慣れはどうでしょうか。
「僕自身は一昨年、代表(第1回FIBAアジア3×3男子選手権)で出ているので、6号ボールへの感覚はありました。チームも週1回程度で集まって、6号ボールをみんなで触っていたので、そんなに違和感はなかったですね」

――会場の雰囲気はいかがですか。
「お客さんの反応がすごく良くて、やっていて気持ちよかったです」

――次の北海道での大会は優勝しかないですね。
「そうですね。GREEDYDOGに負けたのがすごく悔しいです。普段はみんな、仲がいいのですけど、本気でやりあって(負けたので)なおさら悔しいです。次節は勝ちます」

■GREEDYDOG.EXE ♯91 落合知也選手

――優勝おめでとうございます。1年ぶりにPREMIER.EXEのコートに戻ってきて、まずお気持ちをお聞かせください。
「TOURNAMENT.EXEの試合に出ていましたが、正直、昨シーズンとモチベーションが全然違っていて、今年は勝たないといけないという気持ちがあります。そこが勝てた一番の要因かなと思います。僕自身も去年とは思い入れが違いますね」

――(PREMIER.EXEが)オフシーズンのときに、昨年はビックトーナメントが多くて、気持ちがなかなか入っていきづらかったと話をされていました。
「北京大会(FIBA 3×3 World Tour 2014 Beijing Masters)の出場によって、福岡大会(3×3 PREMIER.EXE 2014 Round.2 HAKATA)が欠場になってしまうこともありました。でも今年は全員でスタートをきることができて、今日はとても集中することができました」

――今日の試合を迎えるまで、二人(永田選手、眞庭選手)とALLDAYやSPRING FINAL(3×3 TOURNAMEN.EXE 2015)で一緒にプレーできたことは(チームにとって)大きかったですか。
「大きかったです。僕たちしっかりと練習もできていて、菅原さんや他のメンバーとも練習ができていました。この2年目のPREMIER.EXEに向けてしっかりと準備をできたことが大きかったですね」

――決勝ではBREX.EXEの長谷川選手とバチバチやり合っていました。トップ位置からマークを離されていたときは、2Pシュートをしっかりと決めて、『やってやったぜ』という表情も見せられていましたね。
「そうですね。あれだけ離されたら、決めるしかないでしょと思ったので、あれが入ってよかったです」

――2年越しで菅原選手がチームに加入されました。一緒にプレーされて印象はいかがですか。
「やっぱり彼がいるといないとでは全然違うし、とても心強いです。これから試合で彼とやれるということはすごく光栄です。ほかの選手もそうですが、5on5のプロ選手でもあるので、バスケIQも高くて、やっていてすごくいいチームだなと思います」

――決勝のBREX.EXEの印象はどうでしたか。
「デカくて、機動力がある、僕たちと似たチームだったので、そこがやっかいでした。でも僕たちはディフェンスが良いので、そこで守れば勝てると思っていました。僕たちの良さは今シーズン、ディフェンスです。僕がセンターになることによって、全員足が動ける日本人がそろっていて、機動力があります。そこは、すごい自信があります」

――次節はラウンド連覇が目標になると思いますが、抱負を教えてください。
「強いチームとやることになると思うので、今日のように気持ちを入れて、しっかりとやれれば、おのずと優勝が近づいてくると思います。各ラウンドで優勝して、最後に総合優勝へ持っていけるように、全員で挑みたいと思います」

――雪辱のシーズンになるというわけですね。
「去年は正直、気持ちが乗っていかなくて、負けてもあまり悔しくなかったこともありました。でも今年は絶対勝ってやろうという気持ちがあります。俺が盛り上げていきたいと思います」

――今年は共同オーナーになったということもありますか。
「共同オーナーとして、チームの準備段階や運営の部分をやっているので、そこは大きいです。思い入れもあるし、時間もかかることで、なかなか大変ですけど、結果を残していきたいと思います」

■GREEDYDOG.EXE ♯13 菅原洋介選手

――優勝おめでとうございます。2年越しの参戦になりますが、プレーされてみての感想をお聞かせください。
「自分個人としては、チーム全員でバスケットするということが要所で遂行できたと思います。本当に周りがよかったので、シュートを打つことができました。周りのおかげです」

――チーム一丸となって手にした結果というわけですね。
「そうですね。少しは去年の借りを返せたかなと思います」

――3×3は5人制と違って、ボールに大きな違いがあると思いますが、今日の試合では外から何本もシュートを決めていました。そのあたりの慣れはいかがだったでしょうか。
「1ヵ月間、みっちりと練習をして、ガッチリと調整をしてきました。自分のトレーニングで6号ボールを使いながら、しっかりとやりましたね」

――会場の雰囲気はどのように感じましたでしょうか。
「僕は大舞台になればなるほど緊張しないタイプなので、逆に始まる前はめちゃくちゃ緊張しましたね。でも勝つことができました」

――次の北海道での意気込みを教えてください。
「他のチームが攻略してくると思うので、自分たちでしっかりとアジャストして勝っていこうと思います」

※写真提供 3×3.EXE